(3)予測困難なリスクの頻発

(3)予測困難なリスクの頻発
2001 年9 月11 日に発生した米国同時多発テロは、世界中に衝撃を与えた。BCP にとっても様々な課題を浮き彫りにした。米国では、BCP に取り組んでいる企業が多かったものの、これほどまで突然でかつ広範囲に影響を及ぼす想定はしていなかった。

複数の企業が同一のバックアップサイトを対象に契約を結んでいたため、実際にバックアップサイトを利用することのできた企業はごくわずかであった事例等、様々な課題が浮き彫りになった。

また重症急性呼吸器症候群(SARS)の蔓延は、自然災害だけではなく、予想し得ないリスクによって事業停止に追い込まれることを改めて認識させられる事象となった。

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<2001 年9 月11 日 同時多発テロの対応>
世界貿易センター地域に所在していた金融系会社が、最重要拠点を失ったにもかかわらず危機的状態を見事なまでにくぐり抜け、9,000 人以上の従業員を無事に避難させたばかりか、その翌日からその拠点にあった事業の一部を他の場所で再開した。

この会社は、自社の業務状況・リスク状況を分析(ビジネスプロセスの脆弱性分析)に沿ってBCP を策定し、BCP のトレーニングを効果的に実施してきた。このBCMの過程では、あらかじめ、どの業務を国内外のどこの拠点に移すことができるか、さらにどの従業員をどの拠点に移すかについて検討をしていた。また、経営層のBCMに対する理解が会社内でのBCM推進に大きな役割を果たしたことは言うまでもない。
posted by MAXAVA at 19:00 |     −1.基本的考え方 | 更新情報をチェックする
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