株式会社 カタログハウス様

*noMAXでHA環境を再構築
夜間バッチ処理短縮と二重化を実現


● TCO削減効果を評価し*noMAXへリプレース
● 夜間バッチ処理時間の短縮を狙いにLPAR間でバックアップ
● 二重化の対象を受注業務に絞る

夜間バッチ時間の短縮を狙いにHAソリューションの導入

「通販生活」でお馴染みのカタログハウスの基本は、少品目主義。「1ジャンル1商品」を厳選するために、商品のプロが商品の本質的な価値を吟味・選別し、かつ同社の厳しい環境基準や商品検査をクリアした商品だけが、カタログに掲載される。「選択代行型カタログ」と呼ばれる同誌が、有料誌にもかかわらず140万部もの発行部数を誇るのは、商品情報に強い関心のある消費者の絶大な信頼を得ていることの証しであろう。

同社は1999年に汎用機からAS/400 640へ移行し、同時にSIで基幹業務システムを再構築した。販売・仕入・在庫・顧客・債権・カタログの定期購読等の各種管理など、通信販売に関する一連の業務システムが現在も稼働中である。

その後、2004年にiSeries 820へ、さらに2006年にはSystem i 550へグレードアップした。ちょうどこの年、東京都東大和市に東大和物流センターが竣工したのを契機に、災害対策の狙いもあって、本番機である550をシステム部隊とともに同物流センターへ移設。その一方、それまで使用してきた820はバックアップ機として、本社へ残すことになった。そして二重化対策を目的に、あるHA(ハイ・アベイラビリティ)ソリューションを導入したのである。

情報管理部の奥平哲也部長によれば、HAソリューションによる二重化対策は、AS/400を導入した当初から検討されていたという。同社では24時間365日ノンストップで運用する必要があるため、計画停止時間は年末年始に限られ、PTF適用などのメンテナンスを定期的に実施できないという悩みがあった。ただ当時はまだHAソリューションの導入コストが高額だったので、断念した経緯があったようだ。
550へリプレースした2006年に、長年の懸案であったHAソリューションの導入が実現したわけであるが、こ
の時の利用方法は、一般によく見られる障害・災害対策などを目的とした二重化とは、少し趣きの異なるものであった。

「当時のHA導入は、夜間バッチ時間の短縮化を目的にしていました」と、奥平氏は語る。同社では大量データの夜間バッチ処理時間が長引き、午前8時30分のオンライン開始時刻になっても、バッチ処理が終了しないという事態に直面していた。
そこで550で基幹、バックアップ、情報、開発、店舗用(Linux)という5つのLPARを設定。基幹区画からバックアップ区画へデータをレプリケーションし、さらにこの区画からテープ装置にバックアップする。すると基幹区画からテープ装置へのバックアップに要する約3.5時間を夜間バッチ処理に振り向けられるというメリットが生まれるわけだ。2006年のHA導入は、このような目的があったのである。

顧客対応業務を対象に*noMAXで二重化体制を構築

同社はこうした運用を約1年続けたが、その間、820は結局、バックアップ機としては本格的に利用されないままであったという。
しかし昨今の災害対策の必要性に対応するため、2007年夏頃からHA環境の再構築を検討。かねてから情報システムの構築・保守を支援していたベル・データの提案を受け、新たなHAソリューションとして「*noMAX Garrison」の導入を決定した。そして本番機550とバックアップ機820の間で、本格的な二重化に取り組むことになったのである

「HAソリューションをリプレースした最大の理由は、コスト削減効果でした。5年というスパンでTCOを計算し
たところ、*noMAXの方が大幅にコストを減額できるとの試算を得ました。またベル・データは*noMAXの設計・導入・保守の実績・経験も豊富で、そのサポートを得られる点も導入の決め手になりました」(奥平氏)

*noMAXによる二重化体制がスタートしたのは、2008年1月。同社では計画停止が可能になる年末年始を利用して、本番機550とバックアップ機820間のデータ同期を図ることになった。
820側のLPARは基幹用と情報用の2つ。まず以前から運用していたように、夜間バッチ処理時間の短縮を継続すべく、*noMAXを利用して、550の基幹区画のデータとオブジェクトを、やはり550のバックアップ区画へレプリケーション。同時に、550側の基幹区画のデータとオブジェクトを820側の基幹区画へ、さらに550側の情報区画のデータを820側の情報区画へレプリケーションしている。

同社では障害・災害発生時に全業務を本番機からバックアップ機へ切り替える体制はまだ整えていない。その背景には基幹業務システムがSystem iだけでなく多数のPCサーバー群と連携して運用されていることに加え、ネットワーク回線の二重化がまだ十分に実施されていないことや、本番機からバックアップ機への切り戻しの運用手順がまだ具体化していないことなどが挙げられる。

そこで障害・災害発生時に、HAの対象となる最も優先順位の高い業務として選定したのが、本社受注センターにおける顧客対応であった。特に顧客からの電話があった際、購入履歴をはじめとした各種検索業務だけは、本番機の停止後約1時間程度でバックアップ機への切り替えが可能になっている。商品の注文の場合は、紙の受注書に記入し、本番機復旧後に入力することにしている。

同社は現在、ネットワークの再構築を検討しており、通信インフラが整い次第、HAの対象業務を順次拡大していく方針のようだ。

奥平 哲也 氏: 情報管理部 部長

COMPANY PROFILE
設立:1976年11月
本社:東京都渋谷区
資本金:1億円
売上高:368億円(2007年3月期)
従業員数:390名(2007年4月)

http://www.cataloghouse.co.jp/

(当事例紹介はiMagazine7号に掲載されたものです)
(注:弊社ブランド名「*noMAX」は、2010年10月に「Maxava HA」に変更しました。)
posted by MAXAVA at 22:16 |     -国内事例 | 更新情報をチェックする
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